25Oct
相変わらず、美味しいものに出会うと「生きてる!」
喜びに満たされる毎日です。
最近はあるきっかけがあって「お蕎麦屋さん」好きに。それは福岡で行列のできるお寿司屋さんに初めて行ったときのことでした。そのお店はとても混んではいるものの、あまりの新鮮でないネタが多くてビックリしてしまったのです。でも仕入の状況やら何やらお寿司屋さんは色々変わることもあるのだし、今日はたまたま日が悪かったのだろうと気持ちを切り替え、ふとお店を出てお隣をみるとお蕎麦屋さんが♡
「よし!」と何だかよくわからないGOサインが頭に浮かびました。それほど混んでないし、お一人様も多く笑顔の素敵な女性がゆったりした席に案内してくれました。
メニューを開けたとたん「焼酎セット」なるものが飛び込んできて、席について10秒でオーダー。しかも米・麦・芋・黒糖から二種類も選べると聞いてまず初ビックリ!勿論 「芋」でオーダー。そしたら
「あらあ。女性で芋は珍しかですね!」と嬉しいほめ言葉(^^♪(と私は受け取る)
すぐに枝豆がきて、次に鯛の御造りがきました。
今お寿司屋さんでも鯛を食べたばかりですが、
「美味しい!」のです。むしろこの御蕎麦屋様のお刺身の方が。こりこり感も甘味もあって新鮮さが伝わります。すっかり芋焼酎一杯目が終わりかけてしまいました。
次に揚げたての天ぷら登場です。エビ、キス、いか、と数種の野菜が揚げたてで品の良い香りです。
お塩と天つゆの両方がそえられていましたが、何にもつけなくても美味しい天ぷらって、もしや初めていただいたかも。それ位の完成度でまたもやビックリ!
でもビックリはさらに続きます。
次に出てきたのは「真鯛の御頭の煮つけ」です!
3枚入っていて身が充分の量で味付けは甘すぎず、辛すぎず、魚の旨味が充分でています。またもや感動!
2杯目の焼酎もう終わりそうです。
焼酎セットに感激して、冷めやらぬ興奮を抑え、もう一度メニューを。「鯛茶づけ」をすぐさま発見!
1ミリの迷いもなくオーダーしました。
そして、今まで数多く頂いてきた「鯛茶」の最高峰に
ここで出会うなんて、小一時間前のお寿司屋さんでは
想像できないことでした。
鯛の新鮮なお刺身は充分な量でごまだれが美しく上品にかかっています。独特のごまの香りは白身の鯛の甘味がひきたって抜群の相性です。
炊き立てのご飯は冷めないようおひつで供され、御出しも鉄瓶で添えられています。みょうがなど季節にあわせた薬味も新鮮で、非の打ちどころがないとは、こういうことなのかとかと思いました。同じような形のものはたくさんありますが、何かが大きく違うのです。
まずはそのままで鯛のお刺身の新鮮さを味わい、大満足したら美味しい海苔のかかったごはんに乗せて薬味も添えて頂きます。炊き上がったばかりのご飯とこりこり新鮮なお刺身との相性はなんともいえません。
最後はいよいよお出しをかけてお茶漬けをいただきます。上等なお吸い物のようなお出しがかかると、透明な鯛が少しだけ白くなってさらに甘くなるのです。
お出しとご飯だけでも十分美味しいのに、鯛様が素晴らしい存在感で、「鯛茶食べてるぞ!」という贅沢感がさらに深まります。
食べ進めるうちにわかったことは、このお店は
全てのものを「食べる人」側の気持ちになって作ってくれているということでした。
「作る側」ではなくて「食べる側」に合わせてくれている。そういう思いやりに溢れたお店なのだということがわかるとますます、嬉しくて幸せいっぱいになりました。
「美味しい」は、幸せにつながります。その美味しさの大部分のところはきっと、この「思いやり」でできているんだなあ・・と身に染みた夜でした。
笑顔いっぱいの店員さん、調理場から聞こえてくる威勢のいい「ありがとうございます!」の声。
「美味しいね!」という周りの嬉しそうな笑顔。
その全てが「美味しい!」を作ってくれている要素です。当たり前のことのようで「ちょっと忘れてたなー」と思いながらお店を後にしました。
で・・帰り道にもっと大きな忘れ物に気付き唖然。
「お蕎麦屋さんで蕎麦たべて・・無い>_<」
こうしてお蕎麦屋さんに興味をもちはじめましたら、次々良いお店との出会いが始まりました。
引き寄せの法則はここでも加速度あげて働いています♡
ところで。素晴らしく美味しいお店ですが、実は
お会計はファミリーレストランよりもずっと良心的です。福岡地元の方がランチや飲み会で普段づかいするごく普通のお蕎麦屋さんです(*^_^*)
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